更新する人・Web制作者ともに優しいa-blog cms

a-blog cmsはphpを知らない人でもカスタマイズをすることができるCMSです。例えば、ルールを決めることで、PCとスマートフォンで内容は同じであっても、違う画像を出すことや、多言語サイトを構築することができます。

また、静的サイトから動的サイトへするときには、SublimeTextやDreamweaverで利用できるスニペットが配布されています。そのため、左側には静的サイトのコードを表示しつつ、スニペットを見ながらコーティングすることが可能です。

ちなみに、スニペットとは「よく使われる短いコードの断片に分かりやすい名前を付け、簡単な操作でソース・コードに挿入可能にしたもの」らしいです。(引用: どう書くんだっけ? を「コード・スニペット」で一発挿入! - @IT

更新するときにも、WYSIWYGエディタを採用せずに独自の“ユニット”を採用することによって、コードがごちゃごちゃになりにくいう特徴を併せ持ちます。閉じタグが多すぎて、デザインが崩壊するなどということも防げているのかなと思っています。

と、これらの機能が搭載されているだけでも、他のCMSと少し違いますが、次期バージョン(2.6.1)では、更に制作しやすくなったみたいです。

バージョン 2.6.1になって何が変わったのか

今回の勉強会はa-blog cmsの概要と6月下旬にリリースを予定しているVer 2.6.1に関することがメインでした。次期バージョンの2.6.1では以下の様な点が変わる模様です。(聴き逃しが一部あるかもしれませんが)

  • テーマが2016系のテーマに変わる
  • setTemplateとsetRenderedの拡張
  • resize_imageが追加。今まではCSSでサイズを合わせていたが、新しくファイルを作成することによって、ページロード時間の削減に貢献
  • 【Professional以上】CSVアップデート機能の拡張
  • 【Professional以上】会員機能の拡張(メール通知など)

特に、setTemplateとsetRenderedはウェブサイトであれば重宝しそうですし、resize_imageもそうだと思います。この記事では、理解が難しかったsetTemplateとsetRenderedを私なりに記述しようかなと思います。(多分こういう認識のはず)

setTemplateとsetRendered

今まで、「このデザインでいいけど、ちょっと変えたい」ということがあると思います。例えば、トップページで以下のようなデザインがあったとします。(初めてIllustratorで作ってみたけど、まだ使いこなせていない感じ満載)

ablogcms_template_dsgn.png

この場合だと、“一覧を見る”と“詳しくみる”部分とカテゴリが異なります。カテゴリに関してはモジュールの設定から変更することが可能です。

今では“一覧を見る”と“詳しくみる”部分を変更するために、新しくテンプレートを書く必要がありました。

ここで、setTemplateを使うことによって、新しくテンプレートを書くことなく、内容を変えることができます。Ver 2.6.0からの機能ですが、最初はIDで分けることができていました。Ver 2.6.1から変数化することによって、“一覧を見る”と“詳しくみる”以外の内容を入れる場合でも場合分けをしなくてもよくなりました。

setRenderedは正直、昨日の説明を聞いてもなんとなく…しか理解出来ていないのですが、おおまかに言うと、「本来であればモジュールの中に入れないといけないコードが、その外でも動いてしまう」ということです。ある意味魔法使いに近いような気がするのですが、私もよく理解していません。

アップルップルの森田さんが以下の様なことをつぶやかれていたので、ablogcms.ioを使ってカスタマイズしてみて、難しいようであれば勉強会に参加して聞いてみるのもありかもしれません。

便利ではあるけど、setTemplateとsetRenderedは乱用しないほうが良い

setTemplateとsetRenderedは非常に便利であるため、多用しがちになるみたいです。しかし、モジュールIDがなければ使っても意味がないため、ブログなどでは利用しないほうが良いとのことでした。

そのため、2016年テーマではblogテーマと新たに追加されたsimpleテーマでは従来のincludeを利用しているみたいです。siteテーマとsimpleテーマは似ているため、使い慣れている人は見比べて勉強することが可能かもしれません。

a-blog cmsを使えば標準機能だけで色々なことができる

CMSといえばプラグインをたくさん入れて…や、設定をするだけで疲れてしまうことがあると思います。また、プラグイン毎にセキュリティアップデートをする必要があることも課題だと思います。

しかし、a-blog cmsは開発元がWeb製作会社であるため、利用者が必要な機能や追加する機能を知ることができ、機能を追加することが可能であるため、その辺りもわかっているのかなーと思っています。

そういえば、a-blog cms初の本が出るらしく、既に1冊ぐらい出ているような認識だったので驚きです。

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